オールヒッチのノットへの挑戦
理想のノットに辿り着く、思考の旅が始まった。
全て、巻き付けだけでノットを構成する。
今まで誰も、考えもしなかったノット…
まずはハーフヒッチの編み込みで摩擦を出す方式は却下だ。
編み込みを使うノットはFGやSFだが、極細のラインだと編み込みは熟練を要し初心者にとって非常に困難である。
また、編み込みによるためライン同士がクロスするので、強い力が掛かりリーダーが変形するとライン同士が絡みあって強度が低下する。
ノーネームノットの様な巻き付け·巻き戻し方式とすれば変形は避けられる。
また先人の検証により40回ほどの巻き付けで、充分な摩擦力が担保されると言われている。
さて、次のポイントはすっぽ抜けを止める方式だ。
実はどんな強力な編み込みや巻き付けでも、合わせやアタリなどの衝撃で僅かながらも滑って行く。
最終的にリーダーの端ですっぽ抜けとなる。
すっぽ抜けを防ぐ今までの方式は焼きコブとリーダーに留めコブを作る2つだ。
しかし、滑っていってコブで止まったノットは、
「すっぽ抜けなかった」だけの瀕死のノットなのだ。ノットは既にコブの強度だけで止まっている状態。ただの電車結びと変わらない。
さて、どうするか?
滑って来る巻き付け部をやんわりと受け止めて、かつ絶対にすっぽ抜けしない構造…
そしてある日、閃いた。
「くさび」で止める方法を。
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